お役立ちコラム

■個人融資とビジネスローンの違い
事業資金融資をビジネスローンといいます。名前からも分かるように、事業や会社を経営していく中でお金が必要な場面になった時に利用できるものです。資金使途は特に決まりがないので、基本的に事業や会社にとって必要な場面で使えるという大きなメリットがあります。そのため、利用する事業主は会社の運転資金のために利用したり、そのほか設備への投資、接待費を強化、予想外の予定が入りお金が必要になったときなどに利用しています。
また、個人での利用ではありませんから総量規制の制限がないのも特徴のひとつです。総量規制とは金融業者が個人にお金を融資する際、年収の3分の1以上のお金を貸し出してはいけないという法律です。ビジネスローンの場合は総量規制がないので、貸付上限がありません。
個人融資と大きく違うのは審査が早いということです。銀行で比較すると、格段にビジネスローンの審査はスピーディです。急にまとまったお金が必要になった時などは大助かりです。
ここで少し気になるのは、その会社によって売り上げの金額が大きく違うことで融資額にも違いがあるのかということです。一般的に売り上げが少ないからといって借り入れが不可能になることはありません。
例えばどんな場面で活用ができるかというと、支払うべき税金が支払えなくなったとき、会社に将来性があるとみなされれば借り入れが可能になります。それから、よくある話として社員に支払う給料が間に合わなくなったときなども活用することが出来ます。売り上げが少ないからといって、申し込みを躊躇せず、融資や返済計画についてなど、まずは相談してみると良いでしょう。

■ビジネスローンを数社利用しても良いのか
ビジネスローンを複数の会社に申し込むよりも1社にまとめたほうがいいと言われている訳は、注意点がいくつかあるためです。ひとつが審査のことですが、現段階で1社申し込んでいるとします。もう1社に申し込むとき、2社目の業者では個人信用情報機関などの情報履歴を確認します。これは加盟することで確認が可能で、情報の共有と閲覧ができます。
その中で、申し込んできた会社がすでにほかのビジネスローンを申し込んでいたことが分かった場合、新たに申し込むということは返済に困っている可能性があると判断されてしまう可能性がとても高いということです。そのため、複数に申し込んだ時に審査が通りにくくなるという注意点があります。
もちろん状況によって、お金を返す能力が十分にあり、急にまとまったお金が必要になってしまったということもあるでしょう。しかし、融資する側にしてみると融資を受けなければ会社が成り立たない状況に陥っていると判断することもあるのです。
お金を返す能力に問題がなければそれでいいのですが、数社から借りるということはそれだけ返すお金の金額も多くなりますから、返済計画を立てにくくなるのも現状です。滞りなくお金を返していくためには、可能な限り1社に絞ったほうが良いでしょう。仕事に追われていると、いつ、どこに、いくら返済するのか分からなくなったり、返済日を過ぎてしまう可能性もあるため注意が必要です。

■賢くビジネスローンを利用するためには
何を基準に選ぶかがカギを握りますが、やはり一番大切なのは実績でしょう。いくら金利が低くても実績のない業者では、安心して借り入れが出来ないと答える方も少なくありません。実績があるということは、それだけ利用者の信頼が高い証拠ですから、業者を見極める方法のひとつとして実績がどのぐらいあるのか確認することも忘れないでください。
それから融資額も確認しておきましょう。個人がお金を借りるわけではありませんから、必要になる金額も場合によっては大きくなります。限度額が低ければお金が必要になった時にほかの金融業者に申し込まなければいけなくなります。審査の問題や返済計画のことを考えると、出来れば1社にまとめておきたいところです。利用限度額がいくらまで設けられているのか、ここは必ず確認しておく必要があります。
最後に返済のことです。いくらお金を借りたら、毎月どのぐらいお金を返済していくのか計画を立てることで、返済が滞って窮地に陥るという場面を回避できるでしょう。そのためにも、返済シミュレーションを利用することをおすすめします。自分で金利を計算するのは大変ですから、希望融資額を入力して、何回払いでお金を返すのか、それを入力するだけで月々返す額を導き出せます。これなら申し込みをする前にシミュレーションができるので、計画的にお金を返すことが可能になります。
毎月どのぐらいの売り上げがあって、そこから必要経費を差し引いたとき、その金額が月々の返済額より多ければ安定してお金を返していくことが可能になるでしょう。どうしてもお金が必要な場面では、お金を借りることに神経が集中しがちですが、返済のことも頭に入れて賢くビジネスローンを利用しましょう。