お役立ちコラム

■融資スピードの速さは魅力的
企業経営をしていると、頭の片隅に常に資金繰りのことがあるという方がほとんどのはずです。資金調達できるかどうかはもちろんのこと、自分が必要とする期日までにお金を入れてもらわなければ困ります。特に急ぎで資金が必要という場合に活用したい金融商品に、ビジネスローンがあります。ビジネスローンのメリットは、なんといっても便利なところです。イメージとしてはカードローンに近いと思えば分かりやすいです。カードローンの場合、無担保、保証人なしでもすぐに借入できます。商品や申し込みのタイミングによっては、申し込んだその日のうちに必要な現金を貸してくれるところもあるほどです。
しかしカードローンの場合、問題もあります。基本的にフリーローンと言って、借りたお金をどこでどのように使用しても債務者の勝手です。しかし大半の商品を見ると事業性資金は除くと書かれています。つまり事業経営のために借りたお金を活用することができないわけです。しかしビジネスローンの場合、この事業性資金として使うことができます。スピーディに事業の資金繰りのためにお金を投入できる、非常に便利なサービスです。ビジネスローンの中にはカードを使用する商品もあり、ローンカードが発行されます。このカードを使って借入限度額の範囲内であれば、いちいち審査を受けることなく必要な金額を借り入れできます。中には色々なATMと提携しているところもあり、日本全国どこからでも借りられるような商品も見受けられます。このようなスピーディさは、事業者の間でも高い支持を集めています。

■ほかの融資方法との違いはどこにあるのか
資金繰りのためのお金を調達するにあたって、政府系金融機関や銀行からの融資をイメージする人も多いでしょう。いずれも昔から行われてきた資金調達の手法です。政府系金融機関というと日本政策金融公庫をはじめとした中小企業向けの融資、さらに銀行も大小合わせていろいろとお金の相談を受け付けています。両方ともまとまった資金を長期的に貸し出してくれますし、低金利なので無理のない返済計画が立てられます。しかし両者には問題点もあり、審査に時間がかかってしまう点がデメリットです。申し込みをしてから融資が実行されるまでに、数か月単位の期間が必要というケースもあります。加えて申し込むにあたって、いろいろな書類を提出するように求められます。具体的には事業計画書や資金繰り表などが挙げられます。開業資金や設備投資のために使用するお金のように、高額借り入れを希望する場合には、このようなところからお金を借りてもいいでしょう。
しかし例えばつなぎ資金など緊急でお金が必要な際には、あまり便利な商品とは言えません。審査に時間がかかって、タイムオーバーになってしまう恐れもあります。さらに不動産や債権を担保として出さないといけない、第三者の連帯保証人をつける必要があるなど、色々と条件が付く場合もあります。日本政策金融公庫の中には、担保や保証人をつけなくても貸し出してくれるサービスもあります。しかし融資までのスピードで考えると、やはりビジネスローンの商品が魅力的です。担保、保証人なしでも借りることができ、事業計画書のような書類を作成する必要もありません。そのため、緊急で運転資金が必要になった時などに活用を検討してみるといいです。

■ローンを選ぶ際のポイント
ビジネスローンは緊急時に非常に便利な商品です。しかしその反面、銀行や政府系機関と比較すると金利は高めに設定されています。そのため、後々の返済のことまでを考えると、少しでも低金利のものを選んだ方がいいでしょう。ちなみにカードローン同様、金利の利率は幅を持たせているものが多いです。この時初回借入時には、基本的に最高金利が適用されることが一般的です。そのため、上限金利の低いものから申し込み先をピックアップする必要があります。また利息制限法の下では、どんなに高くても年利20パーセントが上限となっています。これを超えるような金利設定にしているところがあれば、そこは闇金の可能性が高いです。闇金に引っかからないようにするためには、まずあまり聞いたことのないマイナーなところは避けることが大切です。また信頼できる機関の会員になっているかどうかはホームページやパンフレットなどで確認することができます。
利用限度額については、最初のうちはまだ信頼が十分ではありません。そのため、自分が希望する金額よりも低く設定される可能性も十分考えられます。そこで、本当に必要な資金だけを借りるという発想で利用するといいでしょう。初めの段階は借り入れ限度額が低くても、定期的に借入をして期日通りにきちんと返済していれば、信用力もアップします。将来的には増枠に対応してもらえる可能性もあるので、きちんとしたお付き合いを意識することも大事です。